綾瀬東町会 電子掲示板

綾瀬東町会からのお知らせです。

第3回綾瀬東町会子ども句会 選句結果発表

f:id:ayasehigashi-seisyounenbu:20210809175729p:plain

綾瀬東町会《夏休み特別企画》
第3回綾瀬東町会子ども句会
選句結果発表

 綾瀬東町会夏休み特別企画「第3回綾瀬東町会子ども句会」に多くの作品を応募していただき、大変にありがとうございました。

 選句は綾東句会にご協力をいただきましたが、8月中旬に書面にて行われました。最優秀作品、優秀作品、入選作品が以下のように決定いたしました。

(なお、個人情報保護の観点から、作者名は非公表とし、学年・男女別のみといたします)

 

季題(テーマ):「蝉・虹・花火」

 

〈最優秀作品〉

ゲリラ雨 こわい空にも 虹ひかる

小4・女子

(選考者の声)
・大雨での洪水ニュースがこわいですね。よく情景をとられており素晴らし句です。「ゲリラ雨 こわい空にも 虹の橋」と添削いたしましたがいかがですか。

・ゲリラ的に降ってきた雨から逃れて、ふと見ると綺麗な虹が架かっている。ああ、怖かった。素直な気持ちが読み取れます。

・ゲリラ雨でも虹が見えたんですね。

・こわいゲリラ雨、その後の虹はきれいでしょうね…。

・ゲリラ雨のこわい空、虹の美しい空。どちらも同じ空なのですね。時間の経過とともに物事を多面的にとらえている良句。

・ゲリラ雨と虹の単語を選んだのが対照的でスッキリまとめている。

 

〈優秀作品〉

蝉の声 一番好きだ 良い日だね

小1・男子

(選考者の声)

・夏の情景が伝わる句です。「蝉の声 一番好きだ うれしいな」「良い日だね」を「うれしいな」情景が伝わると思いますが。

・大好きな蝉の声が耳に入った。この日が自分にとって「一番良い日」と位置付けた、素直な気持ちが表現されています。

・セミの声がきこえる夏がすきなんだね。

・セミの声がとてもうれしそうで、とてもすなおな句だと思います。

・蝉の声が一番すき!一番と言い切るきっぱり感がすばらしい。良い日を予感させる前向きな一句。

・とても素直な気持ちが表現されている。

 

こうらぼし カメの鼻先 セミとまる

中2・女子

(選考者の声)

・素晴らしい、カメの鼻にセミとまる表現はどの様な思いで詠みましたか聞かせください。

・面白い景色ですね。そこで蝉が鳴いていましたか?

・かめの鼻先にせみが止まっているのを見たことがないですが、微笑ましい句ですね。

・「こうらぼしのカメ」と「セミ」はおもしろい取り合わせです。

・このような希少な瞬間、誰でも出会えるわけではない。俳句の神様が与えてくださったようなレアな一瞬をしっかり表現した良句。

・自然観察の楽しみを表現している。

 

〈入選〉

セミがなく たのしいなつの はじまりだ

小1・男子

(選考者の声)

・「セミ」と「なつ」は夏を表す季語が使われており、二重季語に成っております。「セミがなき たのしききせつ はじまりだ」にていかがですか。

・セミの鳴き声を聞きながら、のんびりゆったりした気持ちで、好きな本も読めるし友だちとも遊べる楽しい夏が始まる。素直な気持ちが表現されているが「季語」が二つあります。

・楽しいなつがはじまるようすがよくよまれています。すなおな良いくですね。

・なつのはじまり、たのしそうですね…。

・セミが鳴って夏が始まる。そのワクワク感が伝わってきます。夏にやりたいことたくさん!という気持ちがこもっています。

・とても素直な気持ちが表現されている。

 

よしとるぞ 虫かご持って せみとりだ

小1・男子

(選考者の声)

・「虫かご」は秋の季語、「せみ」の夏の季語と二重季語に成っております。「よしとるぞ 網を持って せみとりだ」にていかがですか。

・「蝉取り」の勢いが強く感じられる十七文字。セミがつぶされそうに感じます。初五の「よしとるぞ」を「あみかまえ」としたら如何でしょう。

・おとうさんといっしょにせみとりにでかけるのかな。たのしそうなようすがこちらにもつたわってきます。

・セミとり、たのしそうですね…。

・よしとるぞ!という意気込み伝わってくる一句。勇んで今にも出発しそうな様子が目に浮かびます。

・気合が入っていて、元気な様子が伝わります。

 

空見上げ 蝉の鳴き声 聞こえるよ

小4・女子

(選考者の声)

・「空見上げ 蝉の鳴き声 季節来る」待ちに待った季節が伝わるかな。

・見上げなくても蝉の声は聞こえるので、見上げたことは次に何かの動作が準備されているようです。下五の「聞こえるよ」を「友と聞き」などとしたらどうでしょう。友と指差して聞き入っているようです。

・セミたちが競い合って鳴いているようすが伝わってきます。

・セミの鳴き声がほんとうに聞こえるようです。

・空はきっと青空。清々しい一句です。映像、そして音。夏らしさが伝わってきます。

・鳴き声を聞いて、どんなことを思ったのか?その時の気持ちを書いてみて。

 

雨の日に にじができるよ きれいだな

小4・男子

(選考者の声)

・「雨上がり レインボーいろ きれいだん」と情景がより伝わるのでは。

・遠いところに雨が降っていて、日が射すと虹が出来ますね。確かに綺麗ですが、「どのように綺麗か」がほしい気がします。

・雨が上がり、虹ができるときれいですね。いつまでもきれいな地球をみんなで守りましょう。

・雨あがりの虹はほんとうにきれいですね…。

・虹は雨とつながりがある。それに気づいたうれしさをシンプルに表現しています。きれいな一句です。

・自然現象を素直に感じて、表現した句。楽しいことがありますように!!

 

背中帯 揃いの蝶の 舞う夜宮

小4・男子

(選考者の声)

・お祭りの情景みえてすごく良いです。早くコロナが治まってお祭りを楽しみたいですね。「蝶」は春の季語で指定の季語が入っておりません。「背中帯 揃いの結び 花火舞う」と情景が伝わりいかがでしょう。

・「宵宮」かしら?普段慣れない和服をキてポッカの下駄履いて、友達と楽しいお話をしながら目的地へ向かう。見れば皆さんの「腰」には「蝶結びの蝶」が舞っているように見える。(評価者の妄想ですかな?)

・きれいな句ですね。帯の中の蝶が舞っているようすが伝わってきます。

・背中の蝶結びが舞うという表現が素敵です。

・帯を蝶にたとえた大人っぽい一句。夜の黒と色とりどりの映像が目に浮かびます。

・帯と蝶結びを表現したのがおもしろい。

 

夢がある この手で虹を つかみたい

小4・男子

(選考者の声)

・虹を手でつかまえるのは夢ですね。夢を目標に出来ると良いですね。

・遠くに虹が架かっている。綺麗だね。七色って素晴らしい。いろんあ夢が描けそうだね。もっと近くで、できたらこの手でその夢をつかまえて自分のモノにしてみたい。

・虹をつかんでみたい!素朴でしかも壮大な夢が伝わります。虹を何かのたとえとして読むと未来への希望も感じられます。

・どんな夢かな?きっと夢が実現すると思うよ。おじさんも応援したくなります。

・虹をつかみたい気持ち、わかります。

・とても素直な気持ちが伝わってきます。ファイト!

 

 

蝉の声 ぼくも負けない 競争だ

小4・女子

(選考者の声)

・暑い中蝉の声に負けない位に頑張ろう。ぼくの頑張りを詠んだ句が素晴らしい。

・応援団か歌の練習をしている人火?蝉の鳴き声と競争して、歌が上手くなってほしいですね。

・せわしなく鳴く蝉の声など聞こえてきそうな一句。負けん気の強さも表れていて暑さにもひるまない元気さが際立つ。

・君の元気な様子がこちらにも伝わってきます。これからも蝉の鳴き声に負けないよう元気で頑張ってください。

・蝉と鳴き声の競争かな…。

・蝉の声は時には人々を応援してくれているのかな!?

 

雨上がり 虹がキラキラ ダイヤかな

小5・男子

(選考者の声)

・雨あがりの虹はすてきですね。「虹がキラキラ ダイヤかな」君のキラキラダイヤかなの表現素晴らしいです。

・雨上がりの虹がダイヤモンドの輝きに見えたのですね。効果なダイヤモンドが身近に見えて裕福な気持ちになれたでしょう。

・雨上がりの虹をダイヤにたとえることで、より鮮やかさが表現されています。その瞬間、きっと心模様も輝いていたのでしょう。

・ダイヤモンドのように輝く虹、きれいな句です。

・虹を「キラキラダイヤ」で表現する、すてきな句です。

 

来夏こそ 足立の空に 花火舞え

小6・男子

(選考者の声)

・コロナが治まって来夏には花火楽しみたいですね。「来夏こそ 荒川夜空 花火舞え」と添削致しましたがいかがですか。

・年に一度しかない花火大会が三回も中止になって残念ね。来年はきっとじっこうできるでしょう。そう願いたいね。

・「足立の空」で個性的な句になりました。今年もあきらめざるをえなかったけど、来年こそと願う気持ちが命令形で強く表現されています。

・コロナで毎年花火大会が中止になっています。来年は皆で花火が観られると良いですね。

・来年はぜひ花火を見たいですね…。

・皆が願っていることですね!力強い作品

 

花火見て はじける笑顔 ぱっと咲く

小6・女子

(選考者の声)

・暗い中はじける笑顔ぱっと咲く情景が最高に良いですね。「花火咲き 笑顔はじけて ぱっと咲く」と添削致しましたが、花火は見るもので、花火咲きと致しましたがいかがですか。

・ターマヤーとか言ったり、皆何かを話している。笑顔がいっぱい並んでいる。ホラ又上がった、大輪がぱっと開いたよ。菊の花が大空にパッと咲いたよ。にぎやかな雰囲気が伝わってきます。

・花火を見上げると笑顔に。「はじける」も「ぱっと」も花火とリンクして明るい作品です。夏の一瞬を言葉として残せました。

・はじける笑顔と花火がたがいにぱっと咲く、なかなか良い句ですね。

・「花火」と「ぱっと咲く」の対比が良いです。

・「はじける笑顔」この表現が心地よい。

 

虹見ると ちょっと得した 気分だね

中1・女子

(選考者の声)

・めったに見られない虹を見ると得した気分に成りますね。「レインボーや 幸せ気分 華が咲く」と添削いたしましたがいかがですか。

・静かに、遠慮しながら虹を見ているようですね。きっと甘い夢などが生まれるでしょう。

・いつでも見られるわけではない。そのラッキー感がうれしい。日常のささいなことに幸せを感じる繊細さが表れていて素敵です。

・確かに虹を見ると得した気分になりますね。なにか特別な贈り物のような。

・「ちょっと得した気分」の表現はユニークでおもしろいです。

・何気ない表現が自然で良い。

 

家で見る 3年前の 花火かな

中1・女子

(選考者の声)

・コロナ禍で花火の中止も3年経っていたのですね。情景を詠んだ素晴らしい句です。

・自分の家で三年前に見た花火を思い出しているのでしょうか?それとも今見た花火は三年前に見た花火と同じなのでしょうか?

・録画で見る花火…。コロナ禍で思うようにならない切なさを、それでも成長していく自分が句に残す。数年後に読み返し、また心動かされそう。

・コロナ禍で実際の花火大会が開催されず残念ですね。きっと家で3年前の花火大会のビデオを観ているのかな。

・3年前がなつかしくてビデオを見たのでしょうか…。

・ビデオで見たのでしょうか?味わい深い句です。

 

夢のせて 足立の花火 舞いあがれ

中1・男子

(選考者の声)

・「夢のせて 荒川花火 舞いあがれ」と添削致しましたがいかがですか。

・足立の花火は毎年両国の花火の前の週に上がっていたが、三年間も中止になって残念だ。私の夢は三年分溜まってしまった。来年はきっといっぱいの夢を載せて大空一杯に舞い上がっておくれ。

・地元愛感じる「足立の花火」と言い切ったのが具体的で良い。きれいなだけでなく皆の夢をのせているのだと気づいた一句。

・来年はあなたの夢を乗せて足立の花火が空高く舞い上がれば良いですね。夢が実現するよう願っています。良い句です。

「舞いあがれ…」に、来夏への思いが感じられます。

・皆の願望ですね!

 

受験生 音も聞こえぬ 花火かな

中3・男子

(選考者の声)

・受験に集中して花火の音も聞こえない心境詠んだ素晴らしい句です。残念ですが「受験生」は春の季語。「花火」の季語と二重季語に成っております。

・真剣に勉強している時は周りが賑やかであろうと、その音は耳に入らない。きっと「合格間違いなし」ですね。

・すさまじい集中力を花火で表現。夏らしい事はおそらく何もできず…。そんな諦念も含めた悟りの境地。中学時代のこの句も夏の良い思い出。

・花火の音も聞こえぬ程勉強に集中している様子が伝わってきます。ぜひ、受験が成功しますように。

・受験生、大変ですね…。近くで見ることが出来なかったかな…。

・状況がよく分かる句です。

 

〈この記事の感想・ご意見は下記コメント欄かメール( ayasehigashi.kouhou@gmail.com )にて受け付けています〉

 ▶HOMEに戻る